・ITパスポートって就職・転職に有利になるの?
ITエンジニアとしてキャリアをスタートする方にとって、最初の難関は「就職・転職」
現在、大学生の方であったり、未経験でIT企業を目指す方にとっては、資格を取得することで少しでも就職活動・転職活動を有利に進めたいですよね。
という事で、IT企業で採用を担当していた立場から、ITパスポート資格が就職活動や転職活動で有利になるのかを解説していきます。
ITパスポート試験とは
ITパスポートは、経済産業省が管轄する情報処理技術者試験で取得できる国家資格の1つで、最も易しいレベルの試験として位置づけられています。
試験名 | ITパスポート試験 |
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開催時期 | 随時開催(全国の試験場でCBT方式により実施) |
受験金額 | 7,500円 |
合格率 | 50%前後(社会人:60%前後、学生40%前後) |
取得難易度 |
就職活動ではITパスポートはどの程度有利になる?
次に、ITパスポートについて一番知りたい就職(特にIT企業)に対してどの程度有利に働くかについて見て行きたいと思います。
結論:ITパスポートは採用選考にそこまで影響を与えない
まず最初に結論から言いますと、ITパスポート資格は就職の選考時に「あまり影響を与えない」というのが実情です。
むしろ、多くの就職希望者の履歴書を見てきた立場から(あくまでも私個人の意見ですが)ITパスのみ書くならば、むしろ書かない方が良いレベルかな、と感じます。
とはいっても、新卒の就職活動時については、ある程度見てくれる企業もあるかと思いますす。
しかし、転職市場で見ると、有利に働く事はまず無いと断言できます。
ではどうして、有利に働くことが無いのか、ついて理由を述べていきます。
理由1:ITパスポートは「基礎知識」
ITパスポートは専門的な知識を問うものではなく、社会人としてのITの基礎知識を問う意味合いの試験です。
その為、ITパスポートで求められる「知識」は知ってて当たり前という感じなので、面接官には殆ど響いてきません。
理由2:希少性が無い
しかも、簡単に取得できる資格であり、持っている人も数多くいるため、希少性という意味合いからも魅力はそこまで感じられないです。
新卒の採用試験時に多くのエンジニア志望の学生の履歴書を見てきましたが、実際にITパスポートの資格を履歴書に書いてあっても全然目に留まりませんでした。
それぐらい多くの学生が(特にIT企業希望)ITパスポートを持っていると考えても良いと思います。
就職試験ではどのような資格が有利に働く?
では、就職試験(特にIT企業)ではどのような資格が有利に働くかについて見て行きたいと思います。
結論:基本情報技術者以上の資格を持ってると、やや有利(新卒)
ITパスポートは非常に簡単な試験なので、持っていても殆ど評価はされませんが、基本情報技術者以上の資格を持っていると、就職試験ではやや評価の対象となります。
ただ、基本情報技術者以上の資格は年に2回しか開催されておらず、就職活動時(大学4年の春から夏)で履歴書に記載するには、大学3年生の10月の試験で合格している必要があるので注意してくださいね。
就職活動まで時間が残されていない場合は?
ただ、全ての人が時間が十分にあるとは限らないですよね。
私が仮にこの状況に身を置き、ほとんど時間がないけれど、IT企業に就職したい場合は、意欲を最大限に見せれるように工夫します。
どのように工夫するの?については、履歴書自体には「学生時代に何を頑張ったか」を記載する箇所を最大限工夫します。
多くの学生は「バイト・部活」を書いている学生が多いのですが、ぶっちゃけて言いますと、似たようなエピソードばかりで面接官的にはあまり響いてこないのが正直な所。
こちらが知りたいのは「応募者の入社後の伸びしろ」であるので、この部分で他の学生に差をつけられるように工夫します。
IT企業の場合は、自身の技術力(と言っても、学生で高度なプログラミング技術を持っている人は稀)以上に採用選考に影響を与えるのが「独創性」「アイデア力」です。
下手ながらもポートフォリオを作成して、「アイデア力」を面接でアピールする方が資格取得よりもずっと理にかなった上、選考の勝率もずっと上がります。
(独創的であれ場有るほど良い判断をする面接官が多いと思います)
格安でプログラミング技術を伸ばす→学生向けの格安サロンがコスパが最も高い
就職活動までに1か月~半年ほどの時間があるならば、採用試験と並行してエンジニア養成サロンでプログラミング学習する事をおススメします。
ふつうプログラミング学校に通う場合は、YOUTUBEなどで宣伝されているプログラミング学校は大抵は50万程度はかかることが一般的ですが、大学生や大学院生の場合は無料~10万円台ほどの低価格で技術力を大幅に向上させることが出来ます。
WEB系ではPHPやLaravel、システム系ではRubyやC#などの言語を使用する会社が多いですが、ぶっちゃけ新卒での就職活動では、言語の細かいところまでは普通は見ないので、雰囲気の合うサロンで技術職のUPを図った上で就職活動をすることをおススメします。
大学生対象のサロン | 内容 |
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テックパートナーズカレッジ | 月額50,000円。 期間:3か月 PHP中心。 |
プログラマカレッジ | 授業料無料。 期間:1か月~3か月 PHP/Java/Rubyほか |
GeekSalon | 月額29,800円。 期間:3か月 豊富な言語が学べるところに強み 就職サポート豊富&就職実績が良い |
簡単な資格よりはずっと内定実績が増えている事を実感すると思います。
さいごに
ITパスポートが就職活動にどの位有利になるのかを見てきました。
確かに、ITパスポート自体には資格としての強さはありませんが、工夫次第で就職活動には大きく役立つこともまた事実。
皆さんにの就職活動が役立つことがあれば幸いです。